第4回「代表選考について考える」短期的に代表を狙えるルートが存在してもいいのではないかと思う。
スポーツには、夢がある。
けれどその夢に向かう道筋が、見える人と見えない人がいる。
フットゴルフ日本代表。
その言葉に心を動かされる選手は、きっと少なくない。
そして、ワールドチャンピオンシップ(W杯)が終わった今。
次の「夢」に向けた新たなサイクルが、また始まっていく。
だからこそ一度、立ち止まって考えてみたい。
「どうすれば日本代表になれるのか」という、その道筋について。
現在の日本代表選考の軸
現在、日本代表選考の軸として位置付けられているのが、日本フットゴルフ協会が定める「ジャパンランキング」である。
ジャパンランキングは、ジャパンツアー各大会で獲得したポイントをもとに、各選手の実力を数値化する仕組みだ。
対象期間は過去2年間(104週間)。
その間に獲得したポイントの平均値によって順位が決まる。
さらに特徴的なのは、単純な合計ではなく「出場試合数」で割られる点、そして一定期間を過ぎたポイントは徐々に減衰していく点にある。
この仕組みによって、継続的にツアーへ参加し、安定した成績を残す選手が評価される構造となっている。
そして現在、このジャパンランキングが、日本代表選考の基準として活用されている。
この仕組みが持つ難しさ
このランキング制度そのものを否定したいわけではない。
むしろ、競技としての積み重ねや継続性を評価するという意味では、非常に合理的で、ひとつの“正解”でもあると思う。
ただ、現場にいる一選手として感じることもある。
例えば、カテゴリーの移行。
男子からシニアへ、シニアからシニアプラスへと移るタイミングで、これまで積み上げてきたポイントは一度リセットされる。
その結果、カテゴリーが変わった直後の選手は、どれだけ実力があったとしても、ランキング上位に食い込むことが難しくなる。
また、2年間というスパンでポイントが評価される仕組み上、どうしても「継続的な参加」が重要になる。
これは裏を返せば、新しく競技に参入した選手にとっては、過去の蓄積がない状態からのスタートとなり、短期間で上位に到達することが難しい構造でもある。
その一方で、日本代表選考には「推薦枠」という制度も設けられている。
おそらくこれは、新しく競技を始めた選手や、ランキングだけでは測れない可能性を持つ選手にも挑戦の機会を残すための仕組みなのだと思う。
ただ、その選考基準は公開されておらず、選手側からすると何を積み重ねれば代表に近づけるのかが見えにくい部分もある。
ランキングを上げればいいのか。
大会で優勝すればいいのか。
将来性なのか、国際経験なのか。
それとも別の評価基準があるのか。
もちろん、選考する側には様々な考えや事情があるのだと思う。
しかし、選手たちが目指すべき方向性がもう少し共有されれば、新しく競技に挑戦する人たちにとっても、より明確な目標を持って代表を目指せるのではないだろうか。
だからこそ現実的には、確実に代表を目指すのであれば、2年間継続して結果を出し続ける必要があるという認識になる。
もう一つの“目指し方”があってもいい
ここで考えたいのは、制度の是非ではなく、「目指し方の幅」についてである。
現在のジャパンランキングは、長期的な実力を測る指標として非常に優れている。
だからこそ、それとは別に、短期的に代表を狙えるルートが存在してもいいのではないかと思う。
例えば、代表選考までの半年間に限定したランキングを設ける。
あるいは、一定期間のパフォーマンスにフォーカスした選考枠を用意する。
そうすることで、「今、調子がいい選手」「ここにピークを持ってきた選手」が正当に評価される余地が生まれる。
そして何より、これから参入してくる選手にとっても、「今からでも間に合う」という明確な目標が生まれる。
フットゴルフという競技の現在地
現状、ジャパンツアーに参加している選手の多くは、賞金を目的としているわけではない。
むしろ、日本代表を目指すことそのものが、大きな動機になっている選手がほとんどではないだろうか。
だからこそ、その道筋がより明確になることは、選手一人ひとりのモチベーションに直結する。
そしてそれは、ツアー全体の熱量や参加意欲にもつながっていく。
未来に向けて
制度は、競技の成長とともに変わっていくものだと思う。
今あるジャパンランキングという仕組みは、これまでのフットゴルフを支えてきた大切な土台である。
その上で、次のステージへ進むために、より多くの選手が納得し、挑戦できる形へと進化していくこと。
それが、競技全体の底上げにつながると信じている。
日本代表という存在が、ただ遠くにあるものではなく、「目指せるもの」になるために。
その道筋を、これからも考え続けていきたい。
Dear Wonderful Footgolf
このスポーツには、まだ語るべき物語がある。
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